和室に猫専用のお部屋を!床の間を改修して安心して過ごせるこだわりの空間を
猫ちゃんが一人でお留守番をする際に、猫用ゲージよりも広くて、ねこステップなどで遊びながら楽しく過ごせるようにとのご依頼をいただきました。
猫ちゃん専用のお部屋を作るのは、和室の床の間部分。
床の間に掛け軸を掛け、花台に一輪の花を活ける・・・という和の心溢れる生活の良さはもちろんありますが、施主様としては、そういったライフスタイルよりも、飼い始めた猫ちゃんが、より快適に暮らせるよう猫ちゃんファーストで、床の間を改修して広々としたお部屋を作ることをご希望されました。
床の間のスペースを利用した猫ちゃん専用のお部屋ということで、床柱を活かしたプランをいくつかご提案させていただきました。
パターン1はイージーオーダーの木製柵をはめ込んで作るお部屋。
パターン2は「にゃんどめ」を設置してお部屋を作る方法。
パターン3は木製枠にペット用の柵を取り外し可能な形で取り付けたお部屋。
どのプランも引き戸付きで、人が入ってお掃除などお世話が出来るものです。
色々とご検討いただいた結果、パターン3に決まりました。
決め手は、今使っている給水器や給餌器を使用できるという事。
柵がスチール製なので木製よりも細く、中で過ごす猫ちゃんの様子が見やすい事などです。
柵を取り外し可能にしたのは、傷んできた場合に簡単に交換できるようにするためです。
噛み癖が有る場合は、どうしても傷が付いてしまいます。
木製のオーダー柵では部分的に交換するにも大変手間がかかりますが、取り外し可能なペット用柵の場合、一部分だけを簡単に交換できます。
サイズ調整は必要ですが、価格的にもリーズナブルです。
ひっかき傷に強い壁と消臭機能付きクッションフロア。ねこステップ付の猫さん部屋
先ずはクロスを剥がし、床柱の裏側にあった壁を抜きました。
柱を中心に2つの空間が一つになり広々空間となりました。
壁はDAIKEN製ハピアウォールハードタイプにしました。
猫ちゃんの「ひっかき」にも強い加工がされている壁パネルです。
巾木の下部分が樹脂パッキンになっており、ペットの毛や埃が挟まりづらい構造になっています。
その壁に棚受けを設置し、可動式のねこステップを付けました。
キャットタワーとの組み合わせで、たくさん上下運動が出来るお部屋に。
また、将来、子猫さんをお迎えすることになった時、可動式のねこステップであれば、ステップの位置を低くし、子猫でも楽しく遊べるようにすることが出来ます。
柵は引き戸部分以外を固定して設置。
木枠の部分はU-OILの古色ブラウンを塗装した上に、クリアで半艶タイプに仕上げました。
床柱との相性もぴったりです。
枠に固定したペット用の柵は枠との間に少しずつ隙間を開けました。
お掃除などがしやすいように、特に粗相をしてしまった時などはしっかり拭きとれるのがポイントです。
一番下の床との接点にはコーキング剤で防水仕様に。
飲み水がこぼれたり、万が一の粗相の際にも木枠の下に水分が浸み込むことなく腐食を防ぐことができます。
また、ペット用の柵は取り外し可能ですが、猫ちゃんがよじ登ったり、うっかり手などが当たった際に外れてしまわないように引っ掛け金具に外れ止めのネジを付けました。
柵を交換したい時はこのネジを外せば簡単に取り外せるという、使い易さにこだわった仕様にしました。
固定部分の柵にはペットドアも付けました。
ご家族がお部屋でくつろぐ際は、ペットドアを開放しておき、猫ちゃんが自由に行ったり来たり出来るように。
お留守番の時はロックできる仕様です。
完成して、さあ、どんな反応かな?
慣れない場所にすんなりなじんでくれるか、毎度毎度緊張しますが、今回は意外と受け入れが早く、施主様曰く、すぐにステップも使ってくれたとの事。
ひと安心です。
床の間のリフォームと合わせて、畳を取り外してクッションフロアにしました。
サンゲツの消臭快適フロアを使用。
ペットとの暮らしを考慮した消臭機能付きの傷や汚れに強いクッションフロアです。
和室全体を猫ちゃんと楽しく快適過ごせる空間に。
まずは「こんな風に猫ちゃんと過ごしたい」という想いからお聞きし、オーダーメイドならではの自由なプランをご提案させていただきました。
キッチンに ねこゲート「にゃんどめ」とカウンター上に引き戸の設置も承りましたが、それはまた次回にご紹介したいと思います。
順次アップしてまいりますので、ご興味のある方は、是非そちらの記事もご覧ください。