犬の母性。パピーに寄り添う先輩犬のあおい。傍若無人な後輩犬にタジタジ
あおいが1歳6か月の時、藤丸は我が家に来ました。
ペットショップで一目ぼれし、抱っこさせてもらうと、すごく大人しく、かわいいクリクリ目で見つめてくるという作戦に出た藤丸は、無事?に我が家へ迎えられたのでした。
作戦に出たというのは、家に来た途端、「え?同じ子ですか?」というくらい、激しく暴れまわり、いたるところにいたずらをし、先輩犬にちょっかいを出しまくり、自由気ままな振る舞いだったからです。
犬のくせに、なんと、猫をかぶっていたのです!
犬の母性本能? ゲージの外でパピーに寄り添い、様子をそっと見守るあおい
あおいが、最初から、このちょこちょこ動く丸くて黒い物体を、同じ犬種、ヨークシャーテリアのパピーだと認識していたのかどうかは分かりませんが、遠くでじっと見つめていたのが少しず近づいてきて、ケージのすぐそばで見守るように、寝そべるようになりました。
吠えることもなく、ちょっかいを出すこともなく、ただただ近くで見つめている。
まるでお母さんの様です。お母さんになったことはないのに、遺伝子レベルで母性が働くのでしょうか?心なしか優しい顔をしています。
そんな穏やかな雰囲気の中、藤丸がゲージの柵に向かって思いっきりタックルをしてきました。
おそらく、藤丸には床に寝そべるあおいは見えていても、その間にある柵が見えていなかったのだと思います。
「ねえねえ遊ぼうよー」と突進して柵にぶつかり、「あれ?なんで行けないの?」といった感じだったと思います
その音にびっくりしたあおいは、ものすごい勢いで飛び退いたのですが、やっぱり気になるのか、また近くに寄ってきて見つめていました。
なんとも微笑ましい。
少しずつゲージの外で過ごす時間を増やしていって、2匹の様子を見守っていたのですが、心配することなく打ち解け、一緒に過ごすようになりました。
特に藤丸はあおいのことが大好きで、いつも後ろをついて回っていました。
あおいがお水を飲みに行けば一緒に行き、それぞれの給水器があるにもかかわらず、あおいの横から割り込んで一緒に飲み、モフモフ毛布の上に乗っていれば一緒にくっついていました。
時々ですが、藤丸があおいのご飯を奪うという暴挙に出ても、あおいは怒ることなく見つめていました。
藤丸はあおいのことが大好きですが、あおいも藤丸のことが大好きなのだと思います。
あおいがウトウトしていると、藤丸が近くに寄ってきて「遊ぼうよー」とツンツンします。あおいが起きずに知らない顔をしていると、上に乗ったり、手を噛んだりして誘っています。
最初は知らない顔を決め込んでいるあおいですが、結局は誘いに乗ってじゃれあいが始まります。しばらくして疲れるのか満足するのか、くっついて眠ります。本当に仲良しです。
あおいが自分の手をペロペロしていると、横から藤丸が一緒にあおいの手をペロペロし始めます。
時々やりすぎてあおいに怒られていますが、それでもやっぱり近くに居たい藤丸は、めげることなく、あおいに対する溢れる愛をぶつけています。
そんな仲良しの2匹を見ていると、もうニヤニヤが止まりません。